おぺんぺんのブログ

飛べない鳥はただのおぺんぺんだ!

★37 胡散臭い占いに3,000円払ってきた〜私の前世は江戸時代の商人の妻〜

 

 

占い好きの友人がいて、時々ふたりで診てもらっている。今回訪れたのは渋谷ヒカリエ近くの雑居ビル7階にあるお店。「渋谷 占い」とかでググると1番目か2番目には出てくるような有名なお店のよう。

 

電話もなしに突撃訪問すると、30分後に空きがあり、その場で予約を取った。予約時間まではヒカリエでデパコスを漁って時間をつぶした。店舗に戻ると、無料会員登録が必要とのことで、生年月日や出生地などをカルテに記載し、料金を先に支払う。初回はキャンペーン価格になっており、20分2,980円。まあ相場だろうか。受付には金髪ショートカットのギャルがおり、一見気怠そうな雰囲気を醸しているものの、テキパキとした仕事ぷりでお客を捌いていた。占い店の受付はいくら貰っているのだろうと余計なことが頭をよぎる。順番待ちが5、6人はおり、世の中迷い子ばかりだなあと思う。そして名前を呼ばれ、いよいよ先生のお部屋へ。

 

 

今まで行ったことのある占いは、四柱推命をベースにしたものか、あるいは手相占いだった。今回診てもらった先生の専門をHPで確認すると、霊感・霊視、霊感タロット、スピリチュアルリーディング、守護霊メッセージ、未来透視…ってうん、すでに怪しすぎる〜〜!やっちゃった感やべ〜〜!スピリチュアルなやつ〜〜!ww得意分野の一番最初に恋愛、恋愛成就、複雑な恋愛とありちょっとだけ安心する。なに?前世因果律ってなに?生まれて初めて出会った言葉なんですけど(笑)

 

 

T先生は悪い意味でゆで卵みたいな顔面をした、年齢不詳な女性だった。ゆで卵というのはつまり、化粧っ気がなく色味が薄くちょっと(いやかなり)丸いという意味である。前髪を含めた全ての髪を後ろで一つに束ねていた。どこを見れば良いかわからず薄く手入れのなされていない眉ばかりを眺めてしまった。

 

 

最初は友人が占ってもらった。タロットカードを時計回りに好きなだけシャッフルするよう指示をされ、その間は具体的に聞きたいことをイメージするように言われた。質問は具体的になればなるほどよいとのこと。混ぜ終わったカードをゆで卵が束ねて持ち、机に並べていく。ゆで卵の診断は意外にも割とタロットに忠実なスタイルだった。それぞれのポジションに置かれたタロットを表にし、カードの意味を丁寧に説明し、こちらの悩みに吸い付いていくようなスタイル。

 

一通り説明を終えると、ゆで卵が不敵な笑みを浮かべた。

ゆで卵「せっかくなので前世因果律から現世でのつながりも診てみますか?」

友人「お願いします!(食い気味)」

友人の回答に満足気なゆで卵が手を胸の前あたりで組み、少しの間目を閉じた。そして「なるほどなるほど」とたいそう胡散臭いセリフとともに目を開き、友人に、前世はヨーロッパの売れない画家の嫁であると伝えた。貧しい暮らしながらも幸せに生きた夫婦であったとのこと。その眉ツバ極まりない前世診断から、話は現世へと移る。友人の魂は前世の影響を強く受けており、芸術方面など専門分野を確立した男性と現世でも縁があるとのこと。その後、もう一度タロットに戻り、20分の診断が終了した。

 

私の番がきた。同じ流れで診断が進んでいく。好きな人の有無を初めに聞かれ、いると答えると写真があると相性がより正確に診断できるとのことだったが丁重にお断りをする。

 

診断されたことをまとめると、私はすこぶる恋愛運が良いらしい。行動していれば3〜4ヶ月以内に運命の出会いがあると言われ、多少テンションが上がる。でも現実主義すぎるところがあり、過去の傷を抱えて、恋愛を諦めてしまっているとのこと。ちなみに私の前世は江戸時代の商人の嫁らしい。寡黙で店の奥にこもりがちな旦那をさし置き、店頭でちゃきちゃきと店を切り盛りする女だったそう。現世でも現実主義が過ぎるのは前世で商人をしていた名残とのこと。そのくせ自分からアピールするタイプではなく、わかりやすく自分のことを好いてくれる、優しくしてくれる人のことを好きになりがちらしい。まあそこは当たってるかも。運命の人はサーフ系のアウトドア派で、クラブに通うような輩らしい。結局のところ「俺お前のこと好きだわ!」みたいな単純な男に惹かれてしまうらしい。どこにいんだよその孫悟空みたいな男。

 

 

私の番になり、場が和んできたと思ったのか慣れが生じたのか、はたまた私がなめられてるのか知らないが、いささか接客態度がくだけだババアじみてきたゆで卵に若干のイラつきを感じつつ、20分が終了した。今の好きな人へアピールすることを強く勧められ、こちらに事情があることなど微塵も察せていないような様子だった。複雑な恋愛得意分野って書いてたやんけ。

 

 

占いって結局はスピリチュアル風味のカウンセリングだし、こちらが情報開示しなければ納得できるような回答を得ることはなかなか難しい気がする。テレビに出ているような超カリスマ的な占い師さんだったら違うのかもしれないけれど。宗教とか心霊とかまあなんでも一緒なんだけど、鰯の頭も信心からで、人は自分の信じたいものを信じることが出来るのだと思う。そして信じる力は人間にパワーを与える。

 

今回ふと気付いたことは、友人がゆで卵から「夢見がち」「恋愛に憧れを抱いてる」、私が「現実主義的」「恋愛することに冷めてる」と真逆なことを指摘されながらも、最終的には「条件にこだわりすぎ」つまりは「理想が高すぎ」という結論に繋がっていたことである。これはなかなか面白い発見だった。

 

 

でもそれって女友達と酒飲みながら「お前理想高すぎだよ!」「お前もだろ!」ってやってんのと全く同じことなような気もして。わざわざ20分3,000円で手に入れる情報としてはどうなのって思った。2時間3,000円でビール片手にも知り得る情報のような気がして。むしろ見ず知らずのゆで卵に指摘されるよりも、仲の良い男の先輩とかに言われた方がよっぽど刺さる気がする。てかなんならもう人から言われなくたって重々承知ですわ!w

 

 

前前前世どころか前世も来世も無論信じていない私は、ゆで卵の言うように目に見えるものが全てな現実主義者なのであった。ゆで卵に信心は抱かなかったけれど、結局のところ大当たりだったぜゆで卵。そんな私のこと誰か愛してくれたっていいんだぜ。2017年まだまだやれるはずや、恋せよ乙女。